
先日リリースされた新しいEP「SCOOOOOP」のリリースツアーでもある本公演、そのEPは全8曲入りと実質的にアルバムと呼んでも良いんじゃないかくらいの曲数なんですけど、管理人が初めてBAND-MAIDのライブに参加したのは同じくEP「Unleash」のレコ発のタイミングで会場も同じくここガーデンシアター...って事でなんだか初心に帰るというかこの感じ懐かしいなというか。まあ、このクラスの会場が初心とか懐かしいとか思うって、そう考えると改めてバンメってモンスターバンドだよなぁ。とか思う訳ですね。このツアーは全公演ソールドアウトでしたし。
そうそう、冒頭に「ライブ」と書きましたが、バンメの場合「お給仕」って言うんだった。そして、男性ファンはご主人様、女性ファンはお嬢様で、参加の事は「ご帰宅」と。私は1年ぶりのBAND-MAIDのお給仕だったので、1年ぶりのご帰宅と言えますね。その間どこに居たんだよ、と(笑)。快活クラブに居たのかと←←
東京ガーデンシアターはここ近年様々なアーティストの公演に頻繁に使われてる会場ですが、管理人は今年初めての来訪でした。何故かは分からないんですが、個人的に冬に来訪する事が多い会場であります 今後行く予定のライブも冬の時期だし、なんとなく冬季のイメージがある会場です。いや、勿論一年中やってますけどね。ジェネリック武道館とも言える作りとキャパの会場なんで年の瀬の集大成として利用され易いのかもしれない。実際、体感かなりデカく感じる会場ですしね。

BAND-MAIDのライブは単純に楽器弾いたり叩いてる姿がカッケー!みたいな、メロコア聴いてるかの様なロックキッズに戻れる感覚と、或いはDIR EN GREYのライブ観てるかの様な音の圧力にヤラれる感覚が同居してると感じます。実際、最近ラルクのHYDEと対バンしたり結構V系のハードな音像好きな方にも響くバンドなんじゃないかと思いますね。
一曲目はステージ上に5つのハコ...ってか檻?が設置されてて、そこから解き放たれるって粋な演出からスタートした「Ready to Rock」。CDで新譜を聴いてた時も感じてたんですが、脳に直接ガンガン来るようなマシンガンみたいなドラムがえげつないですね。更に、小鳩がギターをジャジャーン!と掻き鳴らしてからのMISAのゴリゴリのベースもカッコ良かった「SUPER SUNSHINE」などハード且つそれぞれのプレイヤビリティを魅せる流れが続く。「Uh La La La La La La 」というリズミカルな歌唱も気持ち良かった「Protect You」ではSAIKIが必死に「何度だって 何度だって」と叫ぶなど精神的な部分でのタフさも聴き手に伝えていく。這う様なベースが心地良くボーカル二人のユニゾンも聴き応えがあった「alone」、それから、新譜の中では特にお気に入りのメロディがハードロックってよりかはどこかオルタナの匂いがするのが個人的に心地良い「Zen」、リズム隊の岩石みたいなカタマリ感にSAIKIのサビの伸びやかな歌唱もひたすらに気持ち良く、フレーズで言うと「無駄なものはひとつも見つからない」というフレーズが聴いててリスナーの人生を肯定してくれるかの様な力強さと優しさがあってとても好きでした。燃える様なギターソロも炸裂したのち、これも新譜から「What is justice?」を投下。この曲がまたインパクト大で、サビのSAIKIの声を震わせながらえらいデカい声で歌われるあの破壊力はハンパない...メロディがそもそも尖り気味なのか、やたらボーカルが爆音に感じた曲でもあったし、まずタイトルの時点で葛藤が垣間見える曲でもあるのでそれ含めてロック的なテーマ性もあり気持ちの良い曲だったと思う。高音も美しいくらい良く出てました。後半のパンキッシュな音像はヘドバン必至の激しさ!!
確かCDとは違うオリジナルの前奏のインストのアレンジが付いててそれも楽しかったここ近年のアンセムの一つでもある「Shambles」、大きな会場らしく火柱が立ち昇るド派手な演出に、演奏するのが楽しい!!って感情が伝わって来るイキイキした各メンバーの表情がまた印象的でした。ハイパーゴリゴリなそのアンサンブルにも凄味を感じつつ、この曲を生で聴くとやはり「人間万事塞翁が馬」という歌詞がやたら耳に残るな〜ってのと、最後に観客を焚き付ける様に「Do it!!!」とクールに決めて締めるSAIKIのボーカリゼイションがゾクゾクする位にカッコ良かった。
そんなSAIKIが「ガーデンシアター、そんなもんか!?かかってこいや!」とまるでV系バンドマンみたいな煽りを炸裂させた後昔の旧譜からの「you.」を怒涛の疾走感と共にドロップ。曲中では「もっとくれーーー!!」と更に扇動するなどライブの中で高まってるのがよく伝わるパフォーマンスでもあった。逆に、小鳩のギターソロから始まり、疾走する小鳩のギターフレーズにも気持ち良さを感じた彼女がボーカルの「Brightest Star」。こういう風に他のメインボーカルの曲があると新鮮だしアクセントにもなって良いなぁ、と。SAIKIは妖艶さもあって高音も印象的だけど、小鳩はストレートな良さが光ってる気がしました。「あの頃の私はもう何処にも居ない」って歌詞が勇ましくもどこか切ない感覚も受けて個人的なセンチメンタルポイントでした。
これまでの流れは各々のプレイヤビリティも存分に活かす楽曲が多かったですが、ここからの二曲はSAIKIのボーカリストとしての良さを中心に据えた歌モノが続いた。まずは、「これが愛じゃないというなら 知らなくたっていいよ」と熱唱していたロッカバラードとも形容出来そうな「The One」。狂おしい想いをステージに叩きつける様な歌唱で魅せつつ、更に美しさも感じられたバラード「SION」(某歌手のことではない、たぶん)、ガンガン盛り上がってた中で、しっとりと聴かせる流れでもご主人様お嬢様をもてなしていく。
バラッドゾーンが終わり、疾走感溢れるサビメロも聴いててテンション上がった「Forbidden Tale」、「たとえ暗闇でひとりになっても いつもここで名前を呼ぶから」とエモーショナルに歌唱するサマがまたアツくて印象に残る。観客と共にシンガロングもかました「endless Story」を演奏した後、インストコーナーに突入。その前にMCコーナーもありました。
SAIKI 「ガーデンシアター盛り上がってるなー!?」「音楽ってサイコーだなぁ!!」「(バンド続けて来れたりここで公演出来てるのは)みんなが居たからだよね。」等々語り、MISAがお酒をプシュっと開封しそれを口真似する"口開封の儀"...だったかな?で盛り上がったり、バンメのライブではお馴染み小鳩のエモいおまじないのコーナーがあったりこのパートもまた過ごしていてほっこりしましたね。メイドカフェとか行った事無いので、「萌え萌え キュンキュン♡」とかやたら新鮮なんですよね(笑)。
新譜からのインストナンバー「Lock and Load」では遂にSAIKIもキーボードで演奏に加わり、それがなんだか感動的でもあった。華麗なソロもあったし、リズム隊のマグマみたいなハードな演奏、小鳩のザラザラしたギターフレーズ、KANAMIの攻め攻めのギターと各々が味を出してた最高の演奏で魅せていく。続く「without holding back」では動きまくるベースやメタリックなドラム、ピロピロとテクニカルに鳴らすKANAMIのギター・・・と実力派と呼ばれる所以をまざまざと叩き付けた会心のパフォーマンスだった様に思う。あと、次の曲の前にリズム隊だけのパートもあってギターみたいな音を出して演奏するMISAのプレイにひたすらローリングしてるかの様なドラミングで魅せるAKANEのプレイとこの辺のステージングがまた良かったですね。それぞれの培って来た演奏力を遺憾無く発揮してるな、というか... なんか"演奏力お化け"でしたね。
ここから、ライブはクライマックスへ向けて走り出してゆく。確か、序盤にあった5つのハコ?檻?の中でもがくように全力でパフォーマンスした「Toi et moi」のゴリゴリなハードロック感を皮切りにガンガン攻めて行きました。続く「Dilly-Dally」では虹色の照明の中で観客のハンドクラップが気持ち良く鳴り響き、多幸感の中での演奏がまた印象的なワンシーンでありました。「気分次第〜(中略)〜それでいいんじゃない?」とか「誰の為じゃない 生きてるだけで」など勇敢な他の曲たちとは違って気が楽になる様なラフなフレーズの数々がまた聴いてて気持ち助かる様な感覚があった。ビッキビキのベースラインがまたカタルシス満点でしたね。
そんで、ここで管理人が初めて聴いたBAND-MAIDの曲である「Unleash!!!!!」が文字通り解放された。ドス黒いベースラインと洪水の様なツインギターがガツンと響く中、サビでは「この瞬間を待っていたんだ」と正にこのライブ自体を祝福してるかの様なフレーズにブチ上がって脳内のアドレナリンが凄かったですね。ひよこは初めて見たものを親と認識するらしいですが、音楽も初めて聴いて好きになった曲って永遠だな...思う。サビの「Dan! Dan!」の部分のシンガロングや「激情的Emotion」って歌詞も自分の中のロック魂が刺激される感覚があって大好きなんだよな〜。とギガント感溢れる演奏と共に初めてお給仕観たこのガーデンシアターで当時の最新キラーチューンだったこの曲を聴けた事が個人的にかなり嬉しかった...のでした。KANAMIがお立ち台で弾いた激烈なソロも良かったなぁ!
そうそう、お立ち台と言えばこの曲ではMISAがドクドクしたベースラインを弾いていたPUNKのエッセンスも感じた「NO GOD」、ちょいうろ覚えなんですが、曲が始まる前に「まだまだ踊れよー!」みたいに煽られてから始まったサビの勢いがまた素晴らしい「Magie」、そのサビの高音が美しくて見事だったし、心臓にビシビシ来るリズム隊の演奏がまたロックのダイナミズムを体現していて高揚感抜群でした。第3バルコニーという遠目の席で観てたはずなのにあの爆音っぷりはえげつないなと。
ここで本公演最後のMCコーナーかな。SAIKI 「盛り上がってるなー!・・・クソあちぃ〜」「セットリスト、どうよ!?」と問い掛け観客も「おぉー!」と大歓声で応える。KANAMIが「サイちゃんがキーボード弾いたどー!」と叫んでインストナンバーへの初参加を祝福したり、AKANEはツアーで4キロ痩せる事を公言していたが、途中2キロ痩せたけど今回まででまた2キロ増えて結果プラマイゼロになった事を報告、「もう痩せるとは2度と言いません!」とダイエットを諦めた事を宣言(笑)。そんな和やかな雰囲気で進んだ後SAIKI 「ラストスパート行こうかー!!」と叫んでから超ゴリゴリなロックナンバー「HATE?」を投下。メロディアスなサビメロと破壊力満点のバンド演奏が絡み合う攻撃的な曲でもあり、サビで何度も「I HATE YOU」と連呼されて、自分のヘイトな奴を想起して気持ちスカッとしたりこの曲もまた楽しかった。ロックバンドが憎しみを表現してるのはある種健全とも言えますよね。
からの、バンドのアンセムでもある「DOMINATION」を堂々と鳴らすバンメ。デカい会場でスケール感と共に大合唱する「ハローハローハローハロー!」はかなりテンションブチ上がりました。存在証明出来た気分になれた。イントロのバリカッコいいギターフレーズからSAIKIの「行くぜぇー!」の咆哮がまた高揚感あったし、小鳩とKANAMIのギターバトルやパンキッシュに弾けるドラム等演奏面でも聴き応えたっぷり、管理人もヘドバンかませる出来栄えで実にサイコー!な一幕でした。
からの、サビメロの良さが際立つ往年のキラーチューン「Choose me」を気持ち良く歌唱して披露し、ラストナンバーは新譜から「Present Perfect」って流れも唸りましたね。鉄板曲ではなく、敢えてリリースしたばかりの新曲でライブを終わらせる〜という冒険心と今を生きてる感じが見事でした。ただ、切り裂く様なギターリフから始まったこの曲、想像以上にオーラスに相応しかったのにビックリ。特に、「We are the story」ってフレーズが締めにはピッタリで直訳すると私たちは物語である。誰もが決して順風満帆ではない道のりの中でここに辿り着き、そして、何かを持ち帰って日常に帰っていく。そんなテーマを感じさせるエンディングで大きなハコだからこそ、そんな風に観客を形容する様なフレーズがより感動的に美しく響いていたと感じられて素晴らしい締めだったと思いますね。ツアーファイナルだけど、ここが到達点ではなく、むしろそれぞれの始まり。そんな事を想わせるセトリ構成含めて正に完璧なワンマンライブでございました。
とは言え、BAND-MAIDの事ですから、それすらも更に超えようとするんでしょうな。管理人も何気に毎年お給仕に参加してますし、その続きをまた来年以降も目撃出来たら良いなぁ、と。SAIKIさんも「来年もついて来いやー!」と吠えてましたし。なんかこうやって文字にするとSAIKIさんのMCって妙にアニキ感がありますね(笑)。ヘヴィなロックバンド、ハードロック系のバンドはどこかイキってる感もどうしても付随してしまうきらいはありますが、BAND-MAIDに関してはそれが無いのも個人的な好感度に繋がってますね。
ありがとうございました!!!!!
セットリスト
1.Ready to Rock
2.SUPER SUNSHINE
3.Protect You
4.alone
5.Zen
6.What is justice
7.Shambles
8.you.
9.Brightest Star
10.The One
11.SION
12.Forbidden Tale
13.endless Story
14.Lock and Load
15.without holding back
16.Toi et moi
17.Dilly-Dally
18.Unleash!!!!!
19.NO GOD
20.Magie
21.HATE?
22.DOMINATION
23.Choose me
24.Present Perfect

BAND-MAIDの今に関しては、まず先日発売になった「SCOOOOOP」という8曲入りの作品が出てますんでね、それを聴いてもらうのが分かりやすいかと。出来ればCDで家のコンポで爆音で聴いてもらいたい、ドラムとかえげつないですからね。HYDEと共演してましたが、今後もそういう機会ありそう?ですし、それと、来年はワールドツアーも開催するみたいです。どちらかと言えば、海外の方が知名度がありそうなイメージ(あくまでイメージね)もありますが、最近は国内のフェスにもちょこちょこ出てるのを見かけますし、まだまだ更に大きなステージで公演する事も見込めそうなんでね、期待は大でございます。まあ、東京ガーデンシアター自体8000人規模だから郊外に住む管理人にとっては超デカいんですけどね笑
しかし、このバンドの公演観てると、本当に親にギターを買って貰ってた、ミュージシャンに憧れて楽器弾きたい!って強く思い描いていたあの頃の気持ちに戻される感がありますね。そういう意味でも魅力的なロックバンドであります。