超進化アンチテーゼ2

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MONO NO AWARE「ONEMAN TOUR2025」@Zepp DiverCity TOKYO 25.10.8

先週の水曜日、お台場でMONO NO AWAREのライブを観ました。

 

 

 

 

 

新しいep「走馬灯」のリリースを記念したワンマンツアーの東京公演、今までで最大キャパだというZepp DiverCityでの公演でした。その記念すべき公演を是非観たいという気持ちと、MONO NO AWAREに関しては何気に初のO-EASTも観てるし、バンドとして駆け上がっていく様に立ち会えている数少ない現代のバンドの一つでもあるので、ある種当然の様に参った公演の一つでもありました。オルタナティブ・ロックという文脈で言えば若手の中だとトップクラスに勢いというか、信頼性が高いんじゃないでしょうか。ってか、自分がそう思うからってだけだけど。

Zepp DiverCityは約4ヶ月ぶり、そして、今年は最後かな。仕事が東京から千葉市になったんで結構開場時間ギリギリで到着したんで、フードコートでゆっくり出来なかったのだけが悔やまれる。来年はリベンジだな!笑

 

 

 

 

 

 

Zepp DiverCity TOKYOは二千人クラスのデカ箱ですが、番号が早めだったので比較的前で鑑賞する事が出来た。Zeppが埋められるとなると、その内ホール公演とか、もしかしてその先もあるかも分からないですね。だから、前方で観れたこの日は良い思い出になりますね。

そう言えば、出番までのBGMでカヒミ・カリィの「ハミングがきこえる」が掛かっててかなり懐かしかった。ちびまる子ちゃんのOPですよね...それも大分昔のやつ。リアルタイムで観てたんで懐かしくなってその後通勤とかの時間に聴いたりも。もしかして、フジテレビが近くにあったからかな?

しかも、登場する際のSEが平成たぬき合戦ぽんぽこの「そいやっさ!」のBGMだった。「ハミングがきこえる」にぽんぽこ・・・本当に令和7年ですかね?(笑)。しかし最近自分も自分が生まれたバブル期の音楽とかにハマってるので、このセンスは大歓迎ですね。ありきたりな洋楽が掛かってるより何倍も面白い(個人的な意見)。

 

一曲目は波止場大サーカスでも披露した「花粉」。春っぽいドラムに蠢く様なベースが重なって早速気持ち良い。サビのスケール感がまたこの会場で鳴らす気持ち良さに溢れてました。ヒリヒリしたツインギターの鉄っぽさにも惹かれた「井戸育ち」、そしてここ最近のライブでは定番と化している「もうけもん」を元気よくステージに叩き付けていたMONO NO AWARE。この曲の前には「MONO NO AWAREです。どうぞよろしくお願いします!」という挨拶もあった。この曲では踊れるベースサウンドと玉置さんの口笛がとってもクールで格好良かった。これも鉄板な一曲、「かむかもしかもにどもかも!」。お馴染みの早口言葉をテーマにした楽曲で、これがきちんと歌えてるのに毎回感動を覚える一曲でもある。ニューウェイヴっぽいギターサウンドに音源よりもスピードアップしているファンキーなアレンジ、バンド演奏がまた聴いてて快感な一曲。中でも高速ドラムに関してはプロの凄みをまざまざと感じたし単純にテンションの上がる演奏でもありました。

イントロからしてオリエンタルな雰囲気たっぷりで心地良かった「異邦人」、この曲がNHK-FMで掛かってて自分はMONO NO AWAREにハマったんだよな。演奏は勿論、加藤さんと竹田さんの美しいコーラスワークがまた絶妙、かつ、こういうデカい箱には合うよなぁ...と恍惚気味に鑑賞していました。そう言えば、Xでライブ後の感想にいいねしてくれた人が「この曲は島唄THE BOOM)のメロディが入ってるよね」とポストしていて、前々からずっと自分もそう思っていたのでそれが何だか嬉しかったりした。リスペクトというか。あと、管理人は一番最初にファンになった歌手がTHE BOOMですので。

ライブで聴くこの曲は、音源が素晴らしいのを前提として、より臨場感があって毎回自分の中でテンションが上がりますね。玉置さんの掻き鳴らすギターサウンドに草原を駆けているかのような柳沢さんのドラミング、バンドアンサンブルの一体感も半端ではなく、勿論歌唱もまた心地良い。特に、Cメロの歌声はとっても沁みたし、この曲の「私は異邦人!」っていう咆哮そのものがそれぞれ別の生き物で良かったんだよ。と語っている様でそれもまた聴いてて胸に来たりしますね。大好きな曲です!

 

人力エレクトロニカみたいな「me to me II」はよりゆらゆらと踊れる仕上がりに変化していて、その音に漂う感覚がとても心地良かった。横ノリの良さに満ちていました。MCでは「楽しんでくれてありがとうございます!」と語り、それから「弟の結婚式が先週あって(メンバーも)来てくれたんです。」と微笑ましいエピソードも。歌詞が心に染み込む感じが印象的だった「忘れる」、そして、個人的に大好きな「味見」もちょっと久々に聴けてとっても嬉しかった。ミニマムなギターリフにふっといベースの音、バスバスと叩くドラムのビート・・・より成熟したアンサンブルで聴けたし、後半ではボルテージUPした加藤さんの"魂"を感じさせるギターサウンドが聴けてそれにもまたテンションが上がった。

歌に関しては、この日は「温かいものを食べようよ」の所のぬくもりが伝わる歌唱と、「味見を忘れずに」ってフレーズが人生に置き換えてまず何でも体験してみようよ。ってメッセージにも感じ取れたりして、以前ライブで聴いた時と別の箇所に感情移入してるのが自分でも面白かったですね。だから、ライブ通いは楽しいんですよね。

イントロのザラザラした...言葉を選ばずに書くと00年代の俗に言う邦ロックを彷彿とさせるギターサウンドの時点で歓声が沸いていたのも印象的だった大名曲「言葉がなかったら」。この曲、「行列のできる方舟」でハマってから過去の曲を掘り下げていく中で当時かなり聴き込んでた曲で。評判も高いし、ライブでも演奏してるんだろうな。と勝手に思ってたら、これまで何回か参加した中で一度も聴いた事が無かったんです。あれ、これもしかしてレア曲か...?と思ってたらようやく聴けたので嬉しかったし、初の生「言葉がなかったら」がZeppお台場っていうのも何だかドラマチックでイイですね・・・!

初めて生で聴く「言葉がなかったら」は最高でした。先述の通り、まずギターサウンドの時点で素晴らしかったし、歌も...サビの部分は名曲のオーラに満ちてたし、過去の個人的な思い出がフラッシュバックもしたし、何より、それでも「言わなきゃな」と懸命に声を絞り出すラストはとってもエモーショナルで胸に来ました。言葉で失敗した過去がいくつもあっても、それでもーーー。そんな想いは最高にアツくて激しく感動を覚えた一幕に仕上がっていました。失敗する恐怖を乗り越えた先にあるものだって、きっと存在していると想うから。

これまた初期の名曲「DUGHNUTS」。渾身のロッカバラードで、全体的にドラマチックな雰囲気がまたとても感傷に触れる印象で素敵な一曲でした。照明の当て方もドラマチックで、演出チームのセンスの良さや努力も光っていた楽曲でもありましたね。

 

 

 

 

楽しかったライブもいよいよクライマックスへ。

まず、今やライブの必殺ナンバーにまで育ったこれまた大名曲「同釜」。ドラムロールから始まるのが新鮮だったし、リバーブかけて歌った「咀嚼音が気になってはいた〜」の部分がデカ箱と相まって無駄にスケールが大きくなってたのも面白かった笑

そこから、ユニゾン部分が終わってから一気に砕けるパートのあのめっちゃ踊れるベースサウンドの時点で身体が喜んでたし、リズム隊自体もタイトなビートを叩き出していて至極気持ち良かった。テレレテッテレー♫みたいなの。

極め付けは、あの独特のポエトリー風味のラップが終わってからの解放感たっぷりのツインギターから始まるバンド演奏の爆発が物凄かった。あれ、去年のレコ発から毎回観てるけど、それでも全然慣れないというか、毎回新鮮な衝撃性を受けれている感じがする。しかも、この日はロングバージョンで更に激しいロックサウンドを長尺でじっくり聴かせていて実にサイコー!! でした。ブチ上がってる時間がえらい長いのが素晴らしかったし、素直にロックンロール!と叫びたくなる出来栄えでしたね。玉置さんも咆哮してたし、そもそもその直前の「君と飯を食う!」ってフレーズからバーストし始めてるからそれ込みで最高にエモーショナルなんですよね。食事は人間の基本ですから。

MCでは玉置さん思わず「楽しー・・・」と素の言葉が零れて、加藤さんも「(このライブ前に)神社にライブ成功ってお祈りをした。」と少し人間らしい部分を垣間見せる発言なんかもありました。そこから、上記の画像を参照にして欲しいんですが、ステージに大きな布とミラーボールが設置されていて、次の「スノードーム」の時に布の中のミラーボールが回りだして、光が雪の様に輝いていて。それが正に本当にスノードームみたいでめちゃくちゃ感動しましたね。ああ、こういう事する為に布があったのか!と得心がいったし、デカ箱ならではの演出だったし、歌の世界観を具現化した様なあの光景は音源では絶対に味わえないライブならではの感動に満ちていました。

敢えて書くけど、もっとみんなライブ行って欲しいし、もっと色々な歌手見て欲しいし、見聞を広めて欲しいし、それを語り合いたいよな。ってこういうの観ると感じちゃうね。ライブで聴いてCDの曲をもっと好きになる〜ってザラですからね。少なくともこの日のこのライブを体験してからこの曲がもっと好きになれましたから。Aメロの滑らかな歌唱と演奏も生で聴くとより気持ち良くてXでも書いたけど「やっぱりMONO NO AWAREはライブバンドだな。」って想いを確かにもした、そんなワンシーンだったのでした。

これもまた大好きな曲の一つ「そこにあったから」。美しいギターのアルペジオに、丁寧で心の籠った歌がまた素晴らしく。「風が吹くように」のメロディがラストで変わるのがアツいし、「誰にも邪魔されない 初めからもうここにあったから」ってフレーズも...例えばSNSとかで称賛が少なかったりしても、忘れ去られてるとしても、「ここにある」それだけでもう最高だな。というか、評価の軸を自分にしっかり置く事が大切。というか。そんな事を想いながら聴いていました。

AもBもサビもメロディが兎に角全体的に素晴らしい「風の向きが変わって」。サビのドラマ性にもやっぱりグッと来るし、甘えを捨て去る事を歌っているいつになくエモーショナルで情熱的なテーマもまたMONO NO AWAREの新しい武器として煌めいていると思う。ラストのサビを玉置さんと加藤さんが二人で熱唱する、そんな光景がまた最高にエモーショナルでしたね!

本編最後は、最新曲でもある「走馬灯」にて締め。その前にMC 「(新しい作品を出したんで)良かったら買って下さいCDを」「今日はもう楽しかった!本当にありがとうございました。」と語りこの曲に入ったんですが、「走馬灯」っていう物寂しいタイトルに相反して歌い方が 「ソマットー!!」とフロント三人で一斉に声張り上げて歌っていて、このワードをこんなに力強く歌うの!?と思うとやっぱりこのバンド面白れぇなぁ。ってしみじみ感じましたね。以前ミスチルの桜井さんがレミオロメンの「粉雪」を聴いて「粉雪」って言葉をあんなに強く歌ってるのが面白い。みたいな発言をしていて、それに近いものを感じた一幕でした。

それに、今度は金ピカのミラーボールが回ってて本当に逝く前の光景みたいでそれにも何だか感動を覚えた一曲でしたし、最後の...「でもよかった よかった!」の音源よりも強めな歌唱がとってもグッと来て素晴らしいハイライトを刻んでいたなぁ、と思いました。想い人に愛される為にもっと必死になれば良かった〜みたいなニュアンスの歌詞だったんですが、それが個人的にも刺さったというか、だからこそ「でもよかった」の永遠のときめきを抱きしめる様な熱唱が心に残った最高のエンディングでしたね。記憶の中"だけ"だからこそ幸福な事もあるのかもしれないですね。たぶん、ね。

 

アンコールも敢行。

MCでは加藤さん「最近バンドも雰囲気良くて、なんか良い感じなんです!」「(今日はフロントでギターソロ弾いたりして)32歳でもカッコつけていいんだ、って。」それに対して玉置さん「僕は普段カッコ付けちゃうんですけど。」「ダサくても良いんだな。って思いました」と正反対のこと言ってるのも楽しかったですね(笑)。

久々に生で聴いた他の曲よりも良い意味でうるさ系のギターサウンドが気持ち良い「轟々雷音」、その疾走感と言葉の響きの良さに心酔しつつ、最後の最後はこの場所にもピッタリな「東京」をアッパーに叩き付けて本当に終了。サビ聴いてるとやっぱり名曲だな〜って感じたし、ライブで毎回演奏してるけど、毎回求めてしまう曲の一つ。玉置さん「サンキュー!東京!」と叫んでメンバーはステージから去ってゆきました。私は東京の良いところそれなりに知っているつもりなので、前以上にこういう曲に対して感情移入が出来るようになってるのも自分自身の成長を感じたりしましたね。

明らかに素晴らしいライブでした。   
ありがとうございました!!!!

 

 

 

 

 

 

セットリスト   
1.花粉
2.井戸育ち
3.もうけもん
4.かむかもしかもにどもかも!
5.異邦人
6.me to me II
7.忘れる
8.味見
9.言葉がなかったら
10.DUGHNUTS
11.同釜
12.スノードーム
13.そこにあったから
14.風の向きが変わって
15.走馬灯

アンコール    
16.轟々雷音
17.東京

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的な話なんですが、この週は土曜日、月曜日、水曜日と一日置きにライブに行ってる数奇な週だったんで一週間の真ん中であるこの日は体力的に一番しんどくて我ながらかなりドギツイスケジュールにしちゃったな。。みたいな感情もあったんですけど、この日のライブ観てたら自分の期待を超えて素晴らしかったんで「大正解!」と(笑)。改めてMONO NO AWAREのパフォーマンス力に感服してしまった一夜だったのでした。

そんで、今後のMONO NO AWAREなんですが、来年初頭にまた対バン企画をやるみたいで、関東はリキッドルームみたいです。来年もまた絶対に一回は・・・いや、出来れば二、三回は!と感じるくらい今のバンドのイキの良さが伝わって来る大充実のZeppワンマンでございました。また、ここでも観れるでしょうね。今回の盛況っぷりを考えるとね!!