超進化アンチテーゼ2

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SHISHAMO「残暑お見舞い申し上げます!!!」@Zepp Haneda 25.9.27

先週の土曜日、SHISHAMOのライブを羽田で観ました。

 

 

 

 

 

春の野音以来のワンマンライブでした。

ただ、XでSHISHAMOで検索すると、「SHISHAMO 解散」とか出てくるんで(正直書くけど、検索したいだけなのに勝手に横に文字出てくるの本当嫌い)、割と構えて参加した公演でもありました。ただ、確かに、今まで割と欠かさずツアーとかこまめに発表して来たバンドなので、その前に軽い違和感みたいなものは自分もどこか感じていました。覚えているのは野音に参加した時に次のツアーとかワンマンの告知が無くて「あれ?」とは感じましたけど。少し活動ペース落としたな、と。

でも、まさか...本当に活動終了の報告があるとは思いませんでしたね。最初にこのライブのビジュアルを観た時は「良い写真だなー」としか思わなかったんですけど、終わってから観ると確かに何かの終わりを彷彿とさせるような写真でもありますね・・・いや、詳しい事は後述します。では、以下。

 

 

 

 

 

 

会場はZepp Haneda。以前もここでSHISHAMOのワンマンを観た事があるし、ここで観るライブは劇的なものが多い気もするしで、出来て数年程度ではあるけど、既に自分の中では思い入れのあるハコの一つ。どことなくキャパ含めて"最終的に辿り着くライブハウス"って感じがしますよね。

それと、ここにはいつも東京モノレールで来るんだけど、運賃はかさむものの、モノレールからの景色がとても素敵なんですよね。なので、ある意味納得というか、仕方ないかな、みたいな(笑)。物販の捌けが悪いことを除けば大好きなライブハウスの一つです。デカい割には音響凄く良いし。

 

お馴染みのTheピーズのBGMが流れる中、運良く柵の部分に陣取れて仕事終わりに参加してたので体力的にかなり助かった。この日はパンパンに詰まってたので、柵でなければもっと体力削られてたかもしれない。年齢重ねるとライブの位置取りって本当大事になって来ますね。 20代とかだったら何も考えず前行っとけばいいだけなんだけど。

朝子さんの心地良いギターサウンドが響く今年出た新曲「君に聞きたいひとつのこと」からライブはスタート。ライブで聴くと、どことなくハワイアンロックに通じるアレンジにも感じたりした。この曲は好きな人がどんな音楽聴いてるか知りたい!と願うミュージック・フリークスなら共感必至のリラックスして聴ける節もある良い具合のロックナンバー。そこから、ノリの良いロックナンバー「妄想サマー」で会場の雰囲気を徐々に上げてゆく。この曲はオリジナルアルバムへの収録を見送られた割にはよくライブで演奏してるイメージがある。Bメロの歌唱の上手さに心酔したのと、「私のダーリン!」の部分のキレとキュートさが聴いてて気持ち良かった。サーフロックに通じる音像がまた格好良い曲だった。

イントロのギターリフから会場が沸いた人気曲「笑顔のおまじない」。Aメロの部分から湧き起こるハンドクラップにニッコニコの朝子さん、パワーポップ全開のこの曲をドライヴ感たっぷりに披露してゆく。歌詞の「ありがとうを大きな声で言うこと ごめんなさいを早めに言うこと〜(中略)簡単そうで難しい」というフレーズが今の自分にはかなり沁みた。。これは本当に、難しいです。思ってるよりも。アウトロの三位一体!な息ピッタリ感も見事でした。

 

「こんにちは!SHISHAMOです!」「久々のワンマンですね!ちょっと嬉しい♫ 元気にしてた!?」と楽しそうな朝子さん。ワンマンって言うのは文字通りそのアーティストを好きな人しか来ませんからね〜。 そして、昨年秋にリリースした配信シングル「カラフル」を披露。抜けの良いギターサウンド、ヌルッと気持ち良い音を出すベース、そしてサポートのex.赤い公園の歌川さんのパワフルなドラム。序盤は「3ピースのお手本の様なバンドだ。」「TRICERATOPSが活動休止してる今、SHISHAMOがそのポジションを継いでるのかもしれない。」とか、そう思いながら、先の期待を感じながら観てたんですけど・・・この頃は。この曲は君津で聴いた時も思ったけど、スケールの大きな歌詞とそれが生む一体感が本当に心地良い。し、デカい箱に合う感じもする。そして、やっぱり「イエス!」の部分のコールが楽しすぎますね(笑

「私にはなんにもない」の部分を歌う時の表情の険しさも印象的だった「君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!」、イントロの軽快なギターリフの段階で小気味良く気持ち良かった「量産型彼氏」。この辺はライブの定番曲で管理人も何度も何度もライブハウス等で聴いて来た名曲群だ。昔ながらの人懐っこいメロディで、「なんだかとてもみじめな気分さ」と男の恋慕の切なさを歌唱する聴いてるととっても胸に来るロックナンバー。加えて、お馴染みの「あーあああー」の部分の大合唱に朝子さんがお立ち台でギターソロを弾いたり盛り上がりポイントも多数あってライブで更に真価を発揮する曲の一つ。

ここで昔のアルバム曲「彼女の日曜日」。聴いてると少し切なくなるテーマの楽曲で、キメの多いドラミングも格好良かった。そして、最新アルバム「SHISHAMO8」のアルバム曲の中では頭一つ抜けてライブの定番になりつつある「会えないのに」。ジャリジャリしたギターサウンドにブリブリのベースの重なりが恍惚的でもあるこの曲、サビの「会えないのに 生きてるなんてひどすぎる」というフレーズの破壊力と共感度指数が素晴らしい(笑)。斯く云う管理人もこのセリフ言いたい人が結構居たりする...まあ、はっきり書いて碌な人生では無いですよ()。その、歌い方がまたイイんですよね。「会えないのにぃ〜〜〜〜〜」とめっちゃ伸ばして歌唱するその音像がすこぶる気持ち良い。スカッとするくらい気持ち良いので、是非生で聴いてもらいたい曲の一つ。

その後に、元々シングルのカップリング曲だった人気曲「許してあげるから」という流れも良かった。歌詞の流れがとても切実で、健気で、儚い想いに満ちていて、生で聴いてるとそのドラマ性に少し泣きそうな気分にもなる名曲。からの、ドクドクしてるベースサウンドが心臓にもクるこれまた昔からの大人気曲「きっとあの漫画のせい」。切り刻む様なギターサウンド、泣きそうな声と表情で「私に似て可哀想だから」とエモーショナルに歌唱する様に益々深化しているSHISHAMOの良さを感じていました。それは後述する新曲でも感じられたこと。

 

朝子さん、「何か・・・楽しいですね。」「(海外から来るお客さんがチラホラ居て)今日はグローバルな感じ?」「(観客同士の中で新潟が暑いか寒いかで割れて)それぞれの新潟がね?」といつにも増して穏やかで和やかな雰囲気でライブは進行。そして、ここからはバラッドゾーンに突入。まずは、元々朝子さんのお気に入りの曲だと言う「二酸化炭素」。「表面だけを愛し合うこんな関係に何の意味があるというの」という歌詞が沁みた一曲、ラストの張り詰めたピーン!って感じのギターの音がまた印象に残った。「ハッピーエンド」では、ステージの巨大スクリーンに海だったりひまわりの映像が映し出されて残暑お見舞いには相応しい雰囲気になってました。この曲で楽しみなのは間奏のシューゲイザータイム!宮崎朝子が必死に掻き鳴らすあのディープなギターサウンドが実に心地良い。ただ、この日はその裏で鳴ってるどっしりしたリズム隊のビートもすげぇ気持ち良いな。とまた新しい気付きがあったりもしました。そして、最後の「蝉の声がうるさい」の部分がまた趣たっぷりで聴いてて「はぁ〜」ってなってしまった。←←抽象的な感想乙。

 

ライブもクライマックスへ。

「まだ行けますよね!」と扇動してからエフェクトかかったギターサウンドがむちゃくちゃ格好良いこれまた大人気曲「夏恋注意報」。注意報って聞くと「きんぎょ注意報!」を思い出す世代です(関係ない)。ギュイーン!とも唸る激アツなギターソロにラストの「おーおーおーおーおー!」の会場全体のシンガロングがまたアツかった。朝子さんも確か笑顔でした。イントロのギターリフに貫禄を感じたバンドの代表曲の一つ「君と夏フェス」。この曲のめっちゃデカいお客さんのハンドクラップにまたもニッコリな朝子さん、スクリーンでは三分割でカッコ良く演奏する三人が映し出されててそれがまたエモい仕上がりでした。ベースソロの際に朝子さんが松岡さんを指差すのもロックバンドらしい演出でしたね。あと、この曲の歌詞って音楽好きの理想ですよね。。

無骨なイントロから迫力満点だった「最高速度」。爆音ベースとひずんだギターリフ、そして、今、最高速度で走ってる!と歌うその作中観がまた聴いてて気分を高揚させてくれる一曲でした。ラスサビの「自分が誇れる自分でいることを諦めないで」の辺りの歌唱がよりエモーショナルで、今振り返ると残りが少ないからこそ、今まで以上に振り絞ったのかな...とか思ったり。グッと来る仕上がりでした。時折巻き舌(!)にもなりながら攻撃的に披露した「狙うは君のど真ん中」、ガレージロックみたいな音像が心地良い中、幸福は自分で掴め!と言わんばかりの歌詞がこの日の自分の胸には刺さりました。自分から行かないと何も掴めないよ。そんな事を言われてる気がして、SHISHAMOは物語性重視でメッセージ性とかは無い〜と言われてるけど、今回のライブが終わった今はこういう自分の胸に遺してくれた言葉を大切にして生きてゆきたいな。と素直に想えています。あと、ラスサビの朝子さん以外の二人のコーラスパートが相変わらずキャッチーでプリティで最高でした。

本編最後は、ガンガン叩きまくる歌川さんのドラミングから、朝子さんがお立ち台で冒頭のギターリフを高らかに弾き倒す初期の人気曲「恋する」にて締め。今回は確か特効も無くシンプルな演出での披露でそれはそれでとても潔くかつ小気味良かったですね。あと、やっぱり「ああ バカな私ぃ〜」の歌唱は情念籠ってて実にサイコーでした。それ聴きながら口パクしてましたね。

 

 

 

で、件のアンコールです。

まずは、新曲「運命と呼んでもいいですか」。ホールツアーや野音でも聴いて最早お馴染みとなっていたこの曲。歌の迫力も凄いし、ザラついたバンドサウンドも聴き応えあるし、渾身のロッカバラードであり、 SHISHAMOがこれまで紡いできたラブソングの集大成の様にも感じられました。 愛は、他人の嫌な部分を受け入れてこそ。何もかも都合が良く無い中でも、それでも一緒に居たいと思えたら、それが...。という曲で、これまた物凄く心にずっしり残る新曲に感じた一幕でした。

さて、問題のMC。

「ここで大事なお知らせがあります!」。緊張感が走る。

ビジョンにとどろきスタジアムの画像が出て、「等々力ワンマン開催します!!」「今回三度目の正直となります!」と宣言し、一気に祝祭モードへ。自分もまた「ああ、まだまだ続くんだ!」とやや安心しました。ただ...2DAYSというのが少し引っ掛かりました。今までアリーナが最高(多分)で、スタジアムライブは初だと思うのに、いきなり二日間も? 集客的な意味合いで少し違和感があるなぁ…と感じたのも束の間。「もう一つ、大事なお知らせがあります!」と朝子さん。

「そのライブをもってSHISHAMOの活動を終了します!」

その瞬間に場が凍りつき、即座に啜り泣く声が会場を包み込み、葬式みたいな空気に突入。それを受けて朝子さん

「あぁ〜泣いちゃってる子とかいるよ...」と表情が曇る。

SHISHAMOが最後にライブをやるとしたら、等々力だと思いました」

「みんなで夢見た等々力で終わりたいなと思いました」

「次で最後の曲です!(えぇーっ、が無く無反応に)あぁ、それどころじゃないよね...苦笑」

これらは正確ではなくニュアンスな部分もありますが、概ねこんな感じでした。

 

最後の曲「明日も」はいつもは祝祭感も大盛り上がりも含む曲なんですが、この日は全然盛り上がってませんでした。というのも、自分の周りの人結構涙ながらに観てて、決して盛り上がる〜という雰囲気では無かったから。

ただ、この状況で聴く「明日も」はそれはそれで心に残るものでした。有名なフレーズ「良いことばかりじゃないからさ」は今のキャリアの彼女らが遺したいメッセージに聴こえたし、「明日が変わるかは 分からないけど とりあえずまだ 私は折れない」というフレーズが最後の最後まで生き様をステージに染み込ませている感じもしてしまって、その心意気を受け取りたい〜と想って、真剣に聴いている自分が居ました。ある意味、悲しい状況下でも懸命に生きる。そんな曲にも思えて不思議と自分の中ではこれはこれで忘れられない感動を覚えた「明日も」だったのでした。。

FANATIC◇CRISISの石月努が解散の時のみんなの涙が忘れられない。と以前語っていましたけど、それはこの日も同じだったんじゃないかな・・・と思いました。しかし、それだけ愛されていた証拠でもあります。そんなSHISHAMOの生き様を最後の最後まで見届けよう。そんな風に誓った一夜にもなりました。

ありがとうございました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セットリスト   
1.君に聞きたいひとつのこと
2.妄想サマー
3.笑顔のおまじない
4.カラフル
5.君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!
6.量産型彼氏
7.彼女の日曜日
8.会えないのに
9.許してあげるから
10.きっとあの漫画のせい
11.二酸化炭素
12.夏の恋人
13.ハッピーエンド
14.夏恋注意報
15.君と夏フェス
16.最高速度
17.狙うは君のど真ん中
18.恋する
アンコール   
19.運命と呼んでもいいですか
20.明日も

 

 

 

 

 

 

 

活動終了と等々力のことが多めにピックアップされたこの日のライブでしたけど、純粋にライブとして素晴らしかったです。長年積み重ねられたバンドサウンドはこれから3ピースバンド組む人のお手本になるんじゃないか。と思ってしまうほど完成されたものでしたし、セトリもリリース公演とかじゃないからこそ新旧織り交ぜて様々な曲が聴けたし、楽曲構成も通じるテーマの楽曲を続けてプレイしてそのカタルシスを倍増させたり、最早ベテランの域にも入って来たバンドらしい盤石のライブ運びも見事だった、単純に一つのワンマンとして満足出来たライブでもあったことはお伝えしたい。

そして、こういう活動終了発表〜みたいなライブに行くのは自分の記憶の中では中々思い当たらないくらいに貴重な公演でもありました。

でも、Xでも書いたけど、SNSでもなく、そしてモバイルファンクラブに向けた文章でもなく、まず、何のタイミングでもないフツーのライブにフツーに来てくれるお客さんに一番最初に伝えてくれた事は物凄く誠実なやり方だったと思うし、その分ずっと胸に残る出来事になったなぁ・・・と。

今後は上記の画像通り実質的な解散ライブが2DAYSあるのと、MCによるとその前にホールツアーも控えてるとのこと。事実は事実なんで、ここからクライマックスに向けて高まっていくSHISHAMO"未来"を楽しんでゆきたいな!と思っています。あと一回は「私の夜明け」生で聴きたいなぁ...ライブで聴いて泣いてしまった思い入れの深い曲なので。それも二回もね。

あと、元々のドラムだった吉川さんの姿やプレイもまた観たい・・・今後に期待します。