
今週の水曜日、渋谷でchilldspotのライブを観ました。
9月に発売した3枚目のアルバム「handmade」のリリースを記念したツアーの国内最終日にあたるライブでした。chilldspotのライブを観るのは5ヶ月ぶりでしたけど、その間に出た件の新譜がめちゃくちゃ良くてですね、自宅でCDで聴いてたら思わずもう一周!って聴き返すくらいに良かった、と。殻を破った...って表現は以前のも傑作だと思ってるのでおかしいですけど、またもう一つchilldspotが新しいフェーズに辿り着いたのを示した、個人的には今年を代表する傑作の一つだと確信を持っています。なので、このライブに参加する前はかなりワクワクしていましたね〜。出来れば、全曲演って欲しいな〜、とか笑
尚、このライブは全編撮影OKでしたので、少しでもライブの躍動感が伝われば...という事でちらほら写真も掲載していきたいと思います。では、以下。

フラスタも!

ステージもカッコいい。
ライブは、ジャムセッションっぽい雰囲気から比喩根さんから「Are you ready!?」と投げかけられ会場も沸く中「Up」にてスタート。緩く横ノリで聴ける感じがバンド名に違わずチルな印象で心地良い。からの、楽曲に合わせた緑の照明も素敵だった「緑のダンス」で一気に弾けるアンサンブル!ギターロック的な疾走感を含みながらサビの爽やかなメロディラインがまた鮮烈でこの日のライブの出来の良さを確信させる序盤になっていました。この曲ではボーカルの比喩根さんがギターを掻きむしる場面もあってそれがまた観ていてテンション上がりましたね。
そんなギターが二人いる事でのツインギターの厚みを深く感じた「Girl in the mirror」、UKロック的な気持ち良さを感じつつ、「好きなものだけを抱えて」という歌詞に感化されたり、最後の部分の「Break your mirror」ってフレーズの発音がやたら流暢だったり、この日の比喩根さんのボーカルは今までより更に格好良く響いてたのが印象的でしたね。

ちなみに、曲が終わった後の「ありがとーぅ」って声がえらいイケボだった。。比喩根さんは同性から好かれそうなボーカリストだなぁ〜と。どっしりとしたリズム隊の厚みを感じた「フラッシュバック」を勢いよく弾き出しMCで「今日は私たちが引くくらい暴れて!」みたいな発言をした後、代表曲でもある「ネオンを消して」を披露。比喩根さんの艶っぽいボーカル、玲山のムーディなギターソロも相まって場末のBARで聴いてるかの様な趣を感じられる蕩ける様な雰囲気の一曲でした。そこから、新譜の中ではそれまでのchilldspotの"チル感"を踏襲した様な一曲「雷が背に落ちた」を投下。スキマのあるバンドアンサンブル、そして、20代前半のバンドとは思えない渋みが印象的なザ・chilldspotな一曲。作詞作曲も比喩根さんでこれまでのchilldspot的な気持ち良さを感じた曲であり、どんどんアンサンブルの熱量が増していくその変遷がまた面白かったですね。それと、曲に合わせて照明等も雷みたいにバチバチ鳴ったり、そういう曲に寄り添った演出面がまた観ていて楽しかったです!

そこから、大好評だったのか、リリースツアー以降度々演奏しているイメージのある「いのそこ」。ハンドマイクになって切々と歌う比喩根さん、そんな無垢なAメロの雰囲気も好きだし、それが広がりを見せるサビでは相変わらず滅茶苦茶点滅するフラッシュの様な照明演出がまた刺激的で楽しい一幕でした。からの、個人的に大好きな曲「未定」キター!普段よく聴く大好きな曲なのに結構演らない日もあるから、正に待望の一曲!という感じでした。この曲はカクカクしたバンド演奏がまず気持ち良いのと、それが半永久的にループするっていうアレンジが大好きなんですよね。ZAZEN BOYSやOGRE YOU ASSHOLEに通ずるカタルシスを感じている曲です。更に上手くなった歌唱で伸びやかに歌われるサビ、ギラついたギターソロ、ミラーボールも回り出し会場全体がダンスホールになった様な雰囲気がまた心地良かった。更に、この曲は歌詞が大好きで「これだけ頑張っても あいつらには勝てない」ってフレーズには聴いてて感情移入したし、からの「比較なんかしないで 行けるとこまで 行けばいいんじゃない?」ってフレーズは普段も聴いて励みになってるんですけど、生で聴く事によってより深く自分の中に刻まれた気もして、やっぱり名曲だわ。と深くカタルシスを受けましたね。中々ずうっと自分軸で考え続けるのも難しいので、誰かにそう言って貰えると精神的に楽になるっていう。

アレンジが繋がった状態で再び比喩根さんがハンドマイクになり、躍動感と浮遊感を兼ね備えた新譜の中でも特に大好きな一曲「フレイドル」がここで来たー!個人的に「踊っていたいわ」「Asparagus」「フレイドル」の3曲は絶対生で聴きたい!と意気込んでいたのでこれは嬉しい。比喩根さんがステージを縦横無尽に移動し観客に向かって「止まる気はないの劣等生 そんな堕落を夢みてる」と熱唱する様がまた素敵だったし、ポストロック的なバンドアレンジもどこまでも突き抜けて行く様なサビの高揚感もとっても快感だったワンシーンになっていました。「明日の夜に死んだって 私は全部覚えている」ってフレーズも聴いててグッと来る歌唱及びパフォーマンスでした。この曲が生で聴けただけでも個人的には財産でしたね〜。
MCではツアー中の移動で三重でいくら丼食べたのが美味しかった、という話から、18でデビューして今年で6年目だという事、まだまだ成長中という意味を込めてツアータイトルを"mid way"にした事などを語り、ここから一気にロック・モードに突入してゆく。

MCの時の写真。
まず、配信シングルでもあった「Die or feel」。聴き手に対する殺意すら感じる様な切れ味抜群のサビの歌唱にまず圧倒された。ブラックミュージックにも通じる様なアレンジのロックナンバーで、ボーカルの色気も凄かったし、極太のベースラインも凄かったし、兎に角聴き手に突き刺すような衝動を感じた、以前ライブで聴いた時よりもその刃が研鑽されてる気がしてこれまた興奮が高まっていく一幕でございました。「俺が悪いか?出来損ないですか?」ってフレーズと熱唱がまた真に迫る印象で、言い方はアレですが"男らしさ"を感じた一曲でもありました。勿論比喩根さんはれっきとした女性ですけどね。
そこから、ゴリゴリのベースラインも気持ち良かったこれも大好きなアルバム曲「Asparagus」!バッキバキのバンド演奏に、年齢とは乖離しているくらいアダルトなボーカルで「Tell me baby」と歌われるその声の色気が最高に格好良かったですね。この日は個人的にやたら比喩根さんの歌声に感銘を受けていた気がする。その不敵な歌声と雰囲気は一回り以上年下とは思えないくらい成熟していて素晴らしいものでした。それがまだmid wayなんだもんな。歌詞の「スパーリング」のとこでスパーリングのポーズを取る比喩根さんと、間奏の時にギターを掻き鳴らすサマがまた格好良かった。
ベース小﨑のラップという新しい切り口も面白い「Unbound」、盛り上がったラップの後に美メロで歌われるサビの高揚感がまた余りにも心地良い。この辺はとにかく有無を言わさず気持ち良すぎて、テンションも上がりすぎて合法トリップしてるような気持ちでした。そこから、ファンクのアプローチも楽しいライブの鉄板曲「Groovynight」をそのタイトルに違わずグルーヴ感たっぷりに披露し、会場のボルテージもまた最高潮に達していく。

ここで、この曲もアルバムで聴いて特に感銘を受けた名曲「踊っていたいわ」を華麗に披露。この曲は、サビのメロディが90'sのヒットナンバーみたいで世代的に凄くグッと来る一曲でもあり、そのメロディが聴いてると気持ち泣ける様な節もあり...最高でした。個人的にこの曲を聴いてると人生最良の日の光景か、或いは人生最後の日の光景か・・・ってくらいドラマチックなものを感じてより感情移入してしまうのもあります。
ただ、この日一番泣きそうになったのは次の「BYE BYE」。この曲は本当に大好きな曲でついこの間も深夜にCDで聴いて浸ってたくらい管理人的には大事な一曲で。リズム隊のタイトな演奏も良かったし、何よりも歌が良かった。以前よりも歌が上手くなってる印象で、だからこそ聴いててグッと来る節はあったけど、特に「平坦な道の上を転んでしまって」ってトコでかなり泣きそうになってました。それは比喩根さんの表現力が上がってたのかもしれないし、その時の自分の精神状態が作用したのかもしれないし。でも、凄く分かるわ〜ってなったワンフレーズだったのは間違いない。「私今大声で歌っているの」の部分を「私今Spotify O-EASTで歌っているの」と無理くり詰め込んで歌ってたのも見事で拍手と歓声が巻き起こってましたね(笑)。そして、「止まらないよ」の次に来る「止まらせないでよ」のトコでも思いっきり感情移入していました。。切実な願いが籠っていて素晴らしい歌詞だなぁ、とこの日もまた感じていましたね。
伸びやかなボーカルと、光々しいギターフレーズが聴いてて心地良かった「Like?」では、サビでのみんなでのジャンプ!がまたこっちもテンション上がって盛り上がったし、忌野清志郎さんばりに「みんな、愛してるぜー!」と叫ぶ比喩根さんの姿もまたロックスターっぽくてカッコ良かった。アウトロで演奏がバーストするその音像の変化がまた激しくて良かったなー。
本編最後は、アルバムの最後の曲と同じく「middle」にて締め。ツインギターの良さが存分に出ている渋めのロッカバラードで、個人的にGRAPEVINEと対バンしても面白そうだな〜と感じる曲でもある。サビの胸を打つメロディで「間違いになったっていいよ」と聴き手を包み込むそのスケール感と、ギターを掻き鳴らしながら懸命に歌うギターボーカルとしての格好良さも存分に感じられたオーラスでございました。この曲、アルバムの締めとしてもピッタリで、それまでの全ての主人公を肯定する様な雰囲気もあるから、それを踏まえてもアルバムで、CDでじっくり浸ってこの曲に辿り着いて是非感慨深さを感じてみて欲しいって思ってます。「この先の道は迷路」ってフレーズがまたここで終わりじゃなく正にmiddle(中間)なんだ。って感じさせてくれてその意味でもグッと来たラストでしたね。

アンコールも敢行。
まずは、アルバムの中で唯一披露して無かった「暮れ色」をここで披露。正直、ニューアルバム大好きなので、全曲披露してくれたのはとても嬉しかったですね。重厚感のあるギターサウンドと共に、AORにも通じる歌声とメロディが美しく響き渡ってゆく。震える様に歌唱するボーカルや、激渋のギターソロなど、想像以上に生に映える曲でこれも聴けて良かったなぁ、と。ちなみに作曲に前ドラムのジャスティンが関わっている今作唯一の曲だったりする。
MCでは、
「四人で帰って来れなくて申し訳ない。」「将来どこかで(ジャスティン君と)対バンしたい」という脱退したドラマーに対する想いから、「皆さんが来てくれないとこんな大きな会場借りれない」とお客さんに対する感謝も述べつつ、最後の最後はミディアムテンポでしっとりとした歌を聴かす「Weekender」で締めでした。これがまた素敵なオーラスに仕上がってて、「心さえも疲れて動けない」「ここにいるはずなのにいない」という歌い出しのフレーズと歌声はとても沁みたし、だからこそサビメロの温かさがまた胸に残ったし、 「適当に生きるのも大事かも」ってフレーズが聴いてて気持ち的に助けられる節もあって...とっても純な気分になれるエンディングだった様に感じられました。
今のchilldspotの絶好調さが滲み出ている公演だと感じましたし、最近の若手バンドの中でも特に管理人が推してるバンドで、聴いてると邦洋問わず様々な年代に対してのリスペクトも感じられる良いバンドだと思うので、是非様々な方に聴いて貰いたいですし、これからもっともっと羽ばたいていける様な可能性あるバンドだともはっきりと想えた一夜でした。
ありがとうございました!!!
セットリスト
1.Up
2.緑のダンス
3.Girl in the mirror
4.フラッシュバック
5.ネオンを消して
6.雷が背に落ちた
7.いのそこ
8.未定
9.フレイドル
10.Die or feel
11.Asparagus
12.Unbound
13.Groovynight
14.踊っていたいわ
15.BYE BYE
16.Like?
17.middle
アンコール
18.暮れ色
19.Weekender


終わった後の光景がまた綺麗だった。
chilldspotの今後に関しては、アジアツアーが情勢によって公演延期になってしまった出来事がありましたが、春にはファンクラブ限定ライブを新代田FEVERで開催するとのこと。
しかし、今作は大傑作だと思っているので、まだ熱が冷めない内に新しいツアーなんかも早く決まればいいですよね。本当にこれからのライブで武器だったり起爆剤になりそうな曲がいっぱいあるので、そういう意味でも今後のchilldspotの活躍には期待大なのですよ。このブログでもちょくちょく追ってゆければ...と思ってます。まずは、出たばかりのアルバム「handmade」をよろしくお願いします!! めちゃくちゃいいですぞ。