
8月3日の日曜日、横浜でLOSTAGEとTHE BACK HORNの対バンを観ました。
最初にこの組み合わせを見た時、「おっ、面白そう!」ってまず感じました
自分はどっちのCDも集めてるけど、この2バンドが対バンしてる様を観たこと無かったんで...お互いのお互いに対するリアクション、ステージング含めてかなりワクワクしていたライブイベントでした。あと、単純に大好きなバンド同士の対バンは音楽リスナーとして脊髄反射的にチケット確保したくなる...というのもあります。
THE BACK HORNは昨年春のパシフィコ横浜以来、LOSTAGEは昨夏の川崎クラブチッタのワンマン以来の鑑賞でした。つまり、両バンド共に今年初。LOSTAGEに関して言えば、春の野音は行きたかったのが本音。でも、先に別のチケットを確保してしまったんで、それを不意にしてまで新しくチケットを購入するのは自分の主義に反してたので泣く泣く諦めたんですよね。それもあって、そのリベンジというか、「P.S.I miss you」からのリスナーとしての贖罪というか。まあ、何にせよ今年中に絶対観たい!! って想いが強かったんですね。
そして、F.A.D YOKOHAMAに関して言えば2週間ぶりの来訪、前回が3年ぶりだったのに、今回えらい早い間隔でまた来たな!って感じでした。 でも、ライブハウスへの来訪は案外そんなものですよねぇ 2年前も十数年ぶりに横浜ベイホールに参ったと思ったらその年の内にまた来訪しましたからね ライブ参加者あるあるですよね(たぶん)。久々だと思ったら即また行く〜っていう。
● LOSTAGE

1.巡礼者たち
2.こぼれ落ちたもの
3.窓
4.ポケットの中で
5.NAGISA
6.BLUE
7.平凡
8.SURRENDER
9.瞬きをする間に
忖度なく話すと、明らかにバックホーンのTシャツを着たお客さんの方が多かった。その中で自分はLOSTAGEのTシャツを着て参ったのだが、それでもちょくちょくLOSTAGEのTシャツ着てる人も見かけたので何となく安堵しつつ...久々に観るとドラムセットにシールドが設置されていて、これLINDBERGのライブでも観たなぁ。と思いつつ、岩城さんのドラミングは聴かせるタイプの「巡礼者たち」で既に爆発していました。なんだろう、あのドラムをしばき倒す様な激しいドラミング、いつ観ても最高なんですよね。
前日にeastern youthのライブを観てたんですけど、田森さんのドラムともまた違うというか、楽曲に寄り添うってよりは、己を叩き付けるドラミングに(あくまで個人的にね)感じたりして、改めてドラマーって千差万別で面白いなぁ。と感じたライブデイズでもありました。
以前、ミュージックステーションや紅白に出演するならこの曲を演る。みたいに示唆されていた今や立派な代表曲の一つである「窓」、拓人さんのサビでのコーラスも熱く、久々にLOSTAGEのど真ん中のエモを浴びれた一幕でした。この曲のドラムがまた感情剥き出しで素晴らしかったな。
最初の五味兄のMC。
「バックホーンとは初めてですね。」
「(彼らとは)同い年なんです。」
「(リハーサルを観て)同じ人間なのに何故こうも違うのか・・・色気とか」
「(バックホーンとは)音の感じも遠からず近からずだし、ずっと一緒にやりたいな、と」
と、THE BACK HORNに対する想いを語り、次に選曲されたのは「ポケットの中で」。
個人的な話だけど、このライブの数日前に私生活でショックな出来事があり、また、それが自分の人間性の良し悪しを疑うものでもあったので、結構引き摺ってたんですけど、だからこそこの曲は胸に響きましたね。特に、「また間違った」のトコと最後のサビの「繋がりたいと毎日を怯え 僕は俯いて〜」のトコ・・・決して自分が"良い人"とは思えない中でも、何とか外の世界とコミットしたい。そんな情感と静かなるエモに文字通り打ち震えた名演に仕上がっていました。
そして、また聴き手の心に寄り添う様な岳久さんのボーカルが沁みた一幕でしたね。
かと思えば、次の曲はまさかの「NAGISA」!この日唯一のレア曲と呼べる選曲で、自分も前に聴いたのいつだっけ?ってなったけど、ミディアムテンポの次にバラードって構成は粋でグッと来ましたね。
この曲ではサビの拓人さんの「おーおーおー」ってコーラスワークが程良くチル出来て良かったのと、やっぱり歌が良かった。最後の「僕等はまだ 美しい夢を見てる」ってフレーズからの文字通り美しいギターフレーズは鳥肌が立つ位に素晴らしかった。この前日にeastern youthのライブで「矯正視力〇.六」の「何回だってやり直す」って歌詞に感銘を受けてたんだけど、この日のLOSTAGEの"まだ"美しい夢を見てるってフレーズがそこにもリンクしてくれた気がして、思い切り失敗しても、まだ夢を見て良いんだ。いたいんだ。そういう生き物なんだ。と聴きながらいたく感動していたワンシーンに仕上がっていました。
五味兄が「お客さんの揺らぎがいいね。」と観客の鑑賞スタイルを褒めてから、疾走感溢れる「BLUE」へ。しかし、ただ激しいロックというだけではなく、拓人さんのギターリフに美しさを感じたりその辺含めて良かった。瞬間を生きる大切さを感じる曲でもある。
ここでまたMC。
五味兄「今だにCDにしがみついているバンドです。」と発言し、それに対して管理人「イェーイ」と言ったら、「イェーイじゃない笑」とまさかの返答が返って来て少しドキドキした(笑)。そしてちょっと嬉しかった。。五味兄曰く決して良いことじゃない〜的なニュアンスでした。あと、少しでも良いな。と思ったら帰りにCD売ってますんで...的な事も言ってた気がする。
そして、バックホーンファンにも響いたであろう強烈なロックナンバー「平凡」へ。爆裂するオルタナ魂に、ステージ最前まで来てベースを掲げたりアクションにも拘っていた一曲でした パワフルなドラミングにも衝撃を受けつつ、この日唯一メジャー時代の楽曲「SURRENDER」へ。「雨の中をまた転ぶよ」の青いメロディとエモ感が堪らんなぁ。と感じつつ、サビの兄弟ユニゾンや対バンなのにも関わらずシンガロングも発生していてとてもエモーショナルな出来栄えになっていました
最後は、「楽しかったですね。」と五味兄
でも、「この後(バックホーンが)全部かっ攫って行くんやろな〜笑」と零しつつ、
「一から出直して来ます!」と宣言して「瞬きの間に」。最近のLOSTAGEを象徴する叙情的なギターフレーズが鳴り響く一曲、そのバックで暴れ馬の様に強烈にしばき倒すドラム、でも、あくまで丁寧に伝える歌...とtheロストエイジな音像で終わった今回のライブ、きっとバックホーンファンにも伝わったと思いますね。これは綺麗事ではなく、実際にバックホーンのTシャツを着た人が帰りにLOSTAGEの物販に並んでいたので。今は音楽の時代では無い。と言われてるけど、今でも熱心な音楽ファンは実在する。そんな事も感じれたステージでした。

1.幾千光年の孤独
2.希望を鳴らせ
3.8月の秘密
4.夢の花
5.コワレモノ
6.修羅場
7.タイムラプス
8.コバルトブルー
9.太陽の花
10.刃
アンコール
11.明日世界が終わるとしても
THE BACK HORNをここまで小さいハコで観たのはいつ以来だろうか...自分は逐一ブログを書いてるので検索してみたら2013年の今は無き横浜club LizardでのTHA BLUE HERBとのTBH対バン以来でしたね。通りであんな近距離でメンバー観る事にかなりのノスタルジー感じてた訳だわぁ。前回がパシフィコ横浜での鑑賞だったので余計にその距離の近さが新鮮に感じられましたね。
で、一曲目に「幾千光年の孤独」というチョイスね。完全に古参ヤリに来てるな〜と笑 案の定観客も爆上がりで早くも前方はモッシュの嵐が出来上がっていました。個人的に 「やらせろよあばずれ」のフレーズが一番テンション上がった(笑)。コンプラ無視のかつてだから生まれた様な最高にキテるフレーズ。早速ヘドバンでも応戦しつつ、次の「希望を鳴らせ」がこれまた心にズドンと響く熱演になってました。人間は常に"良い人"でいる事は難しい、やらかしてしまう事もある。少なくとも自分は。それでも、山田が強く強く「諦めなど知らねぇ」と熱唱し、サビでは観客全員で、あの密集地帯で全力で「希望を〜鳴らせ〜!!」と大合唱を生み出す...それはとてつもなくエモーショナルで尊い瞬間でした。この日ライブハウスに来た他の人もきっと日常で色々抱えたりしてるでしょう、それでも、希望を鳴らせ!と力強く叫んだ事が何かに繋がる事もあると思う。実際、管理人が翌日からも仕事に行く際に心の中でこの曲が鳴り響いたりしてました。音楽には、ライブにはそういう効能があると思いますね。自分の中では音楽の時代は終わってないですよね。
ドラムの松田さんのMC。
「(LOSTAGEとの共演が無かったのは)決して避けていた訳ではありません!」と力強く宣言、そして、
「サイコーでしたね(ロストエイジの)ライブ!」と元気に賞賛し、これにはLOSTAGEリスナーの管理人もニッコリ。そこから、まさかの「8月の秘密」!!メジャーデビュー作である「人間プログラム」から二曲目の選曲という事であのアルバムから本格的に聴き始めた管理人としては嬉しいセトリになっていた。確かオリコン元編集長で特殊分泌家でありオナニーマシーンのメンバーでもあったイノマー氏がオリコン誌のレビューで褒めててそれもCDを買う要因になってた様な記憶がある。あと、このアルバムを引っ提げてNHK-FM「ミュージックスクエア」に出演した際に掛ける3曲の内の一曲がこの「8月の秘密」だったんですよね...と実は思い出深い曲だったりもする。
サビの絶唱も良かったけど、静かに消え入りそうな声で「友達の消えた夏」と歌う部分と「大人はやさしい顔 すべてを奪っていく」ってフレーズが特に胸に沁みました 季節的にも合ってるし平和を想う曲だし、後者の歌詞に関しては戦争の事だけじゃなく、現代の色々にも置き換える事が出来る気もするし。初期のダークな世界観を今こうやって味わえたのは嬉しかったですね。
そんで、「夢の花」!!うーん、長年のリスナーにとっては堪らない選曲が続く。この曲は同じ神奈川県の神奈川県民ホールでのワンマンで聴いて綺麗で気持ち良かった記憶があって、また同じ神奈川の公演で聴けたのも運命的でグッと来ました。ファンク的なリズムに、山田さんがアコギを持つ珍しい形態の一曲でもある、前の曲が悲劇的な曲だったので余計に祈りの様な歌詞が胸に響くこちらのセトリ構成もまた絶妙なものに仕上がってましたね。あと、「比べた数だけ汚れてく涙」って歌詞が今のSNS社会に於いては沁みる感覚がありました。
心地良いベースサウンドが中心の様にも感じた「コワレモノ」、今の自分にとっては気持ち救われる様な歌詞の数々に唸りながら聴き入る。「みんな愛しきこわれもんさ」みたいな作中感がとても大好きだな〜、と。
今度は山田さんのMC。
「(ロストエイジと)交わることなく25年(くらい)。」
「怖い人たちだと思ってたんですけど笑」と山田さん。でも、あなた達が言うか?と(笑)。
「(ライブを観て)親しみを感じてます」
「仲良くして下さい!」と語り。
「最高の夜にしましょう!」と扇動してからスケール感たっぷりの「タイムラプス」より後半に突入。この曲はライブハウスでも良いけど、それこそパシフィコクラスの大きな会場で聴いても気持ち良いだろうなーとか思った。
ベースソロから始まり、そこからあの強烈なギターリフが鳴り響き、oi!oi!コールも発生、正に会場全体が良い意味で滅茶苦茶な状態になっていた大鉄板曲の「コバルトブルー」、サビの「俺達は風の中で砕け散り一つになる」ってフレーズそのまんまに全員が一つになってブチ上がっていた、その空間と一体化する感覚は絶頂でしたね。正に、この瞬間だけに生きている感覚。それがライブハウスにはある、ということ。勿論、終わって仕舞えば現実しか無いけど、それでも瞬間のカタルシスは永遠に残っていくもの。それもまた間違いないから。
「刃」まで行くと、最早"男の世界"というか、改めてバックホーンって最高に雄々しいバンドだな!と再確認出来たライブになってましたね。それがホールではなく小ハコだと余計に際立っていたカンジ。
アンコールでは、どっちが言ったかは忘れたけど、松田さんかな?「最高の夜になりました!どうもありがとう!」「これを機にLOSTAGEとまた何かやれたら!」と語り、嬉しい気持ちになりつつ、「明日世界が終わるとしても」を勢いよく全力で鳴らしてエンディングでした。この曲がまた良くて、「光の中で幸せになれ」ってフレーズが、こんな自分でも、どんな人でも、幸せになって良いのかな。という気持ちを煽ってくれて、また違った心持ちでライブハウスを後に出来た最高のエンディングに仕上がっていました。そう、感じようとする心、楽しむ気持ちがあるならば、是非ライブハウスに足を運んで欲しい。行く前と行った後で日々の生活の考え方が変わったりする、そんな"人間力による魔法"がある素敵な空間だと想うから。

ところで、LOSTAGEファンの大多数が絶賛していた投げ銭制のZINEを遂にGET出来ました。実質無料とは思えないくらい充実した内容になっていて、特にあの全都道府県ツアーに参加した方には是非読んで頂きたい内容になっています。こういう品物を実際に手に出来るのがライブの良さでもあるなぁ、と思いました。
それにしても、本当に良い対バンでした。ロストエイジのファンはバックホーンも知ってるだろうけど、その逆はどうなのかな。と思ってましたが、観客の会話でcinema staffやeastern youthが出て来たり、案外それなりに浸透してるのも感じ取れたのも良かったですね。モーサム、イースタン、バクホン×ロストエイジの三日間で色々なものを取り戻せた気がします。
イースタン吉野さんが一度きりの人生、誰の顔色も伺うことないからね。と言ってたので、堂々と書きます。
やっぱりライブは素晴らしいし、自分にとっては生き甲斐です。誰に何と言われても、この感情だけは絶対に棄てなどしない。そう想える強固たる"人生の財産"なのです。