
先月の18日、久宝留理子のライブを二子玉川で観ました。
毎年恒例のバースデーライブ、個人的には一昨年、昨年と続いて3度目の参加でした。久宝留理子さんのライブは勿論この曲は欠かせないよね。という曲もあるのですが初めて参加した時から数えると人気のシングル曲からアルバムのレア曲まで割と結構な曲数を生で体験出来ており、この日もきっと初めて聴く曲とかありそうだな!と非常にワクワクした気持ちで参加していたのを覚えています。
去年デビュー35周年で、今年は36周年と最早かなりのベテランの域に入る歌手の一人ですが、今夏にはニューアルバムのリリースとそれに伴うレコ発ライブが決定しており今尚精力的に活動されている現役感たっぷりの90年代を代表するシンガーの一人...だと思います。ちなみにこのブログの一発目の記事は久宝留理子でした。

会場は二子玉川のGEMINI Theater。約1年ぶりの来訪であり今の久宝さんのホームとも言える会場、この日は時間に余裕があったので駅近くの「みちしるべ」ってラーメン屋で食事した後に河川敷の自然豊かな光景にゆったりと癒やされたりしていました。久宝さんのライブでしか来ない場所だけど、逆に言えば久宝さんのお陰で二子玉川に来れている。とも言える。
早めにソールドアウトした為パンパンの会場、有志の方が光るリングを配られていて私もそれを頂き拳を上げる所で存分に使用させてもらいました。一曲目はご機嫌なギターリフから始まったレーザーの演出も綺麗だったロックチューン「rough cut diamond」。この曲は今まで何度かライブ通ってますけど初めて聴きましたし、ずっと生でも聴いてみたいな。と内心思ってたのでいきなり嬉しい選曲でした。まあそれくらい良い曲が多い...という証でもあります。
軽快なドラムも際立つロックビートに初手からノリノリになる会場の雰囲気、個人的にこの曲の歌詞が大好きで「毎日もどかしいのに」「心はみ出しているのに」辺りのフレーズにシンクロしつつ、サビでは「踊り出せ」「歌い出せ」とある種の泥臭さが滲む様な感覚がまた聴いててテンションがアガった始まりに仕上がっていました。
久宝さんも「フォー!」とノリ良く叫び、心地良いグルーヴ感に酔い痴れた「プライド」、そしてサビで聴き手を包み込む感覚にもカタルシスを憶えた「涙の数だけ」と往年の人気シングルを矢継早に披露していく。ちなみにこの曲の前にはライブタイトルに掛けて久宝さんがお客さんに「元気ですかー!」と聞くと観客が「元気です!」と大声で返すコール&レスポンス等もやってそれもまた楽しかった。
イントロのフルートが毎回美しくて聴き惚れる現時点での最新シングル「サクラサク空の下で」。滑らかなサビメロと乾いたドラムが特に気持ち良く感じるこの曲、俗に言うコロナ禍が収束した今となっては 「分かち合う日を夢見て」という歌詞は人間関係とかの曲にも聴こえてその変化がまた面白い一曲でもある。個人的に、だけど。でも本来歌ってこういう祈りから生まれたものの様な気もする。
ここで、昨年のバースデーライブに続いてデビュー曲「プラスチック・マン・ライフ」を披露。小刻みなドラムがまず良かったのと、サビメロの感じ...が二子玉川の河川敷の雰囲気にも合っていてそこもまた素敵だと感じていたこの曲、久宝留理子のイメージって人によって違うと思うけど、この曲や「MY LOVE,MY SOUL」「Travellin' Life」とかに代表される様にある種スナフキン的な・・・自由気ままな歌うたい。的なイメージも個人的には結構あったりして「髪型をかえるように なんとなくすぎていくような My Life」ってフレーズはそういう意味だと久宝さんのイメージによく合っていて流れるようなその歌唱の雰囲気がまた颯爽と心の中に吹く風...みたいでこの日もまた浸れる様な一曲に仕上がっていました。
後この曲、ライブで聴くと思ってた以上に踊れるし、ラララララ〜♫のシンガロングも盛り上がるし...で正直今となっては 準定番としては申し分ない曲に育ってるよなあ。って素直に思いますね。
鮮やかなサックスソロも印象的だった純朴なポップソング「50/50」。爽やかなサビがまたドライブ感あって心地良かったしこの曲も多分初めて生で聴けてラッキーな気分でした。そこから、管理人も大好きな名曲「MY LOVE,MY SOUL」を久宝さんがエレキギターを持って披露、のっけから鳴らされる「ジャーン!」って音色にも心酔しつつ、滑らかで心地良いサビメロとその歌声、中でも「風の中 飛び続けたい鳥のように」...というナチュラルなフレーズがまた聴いててすこぶる心地良い。「男」「薄情」に代表される情念的な歌手のイメージもあるかもだけど、 こういうスナフキン的な楽曲奏でてもサマになるのがまた久宝留理子の良さの一つだよなあ。としみじみと感じたワンシーンでもありました。この曲では確か久宝さんハーモニカも吹かれてましたね。
と言いますか、今からでも良いので久宝さんの色々な楽曲是非聴いてみて欲しいです。
ここでニューアルバムの告知も。
「26年ぶりのアルバムが完成間近!」「26年ぶりってすごくないですか?」「(レコ発ライブでは)アルバム全曲演りますんで。」と6月24日に発売となる新譜「Second Rookie」の話題で盛り上がりつつ、その中から本邦初披露!って事で中西圭三に作曲して貰ったという新曲「道しるべ」を歌唱。
これはね、純粋に格好良かった。重厚なアレンジで、「右も左も分からない」「酸いも甘いも」「旅人」みたいな歌詞だったかな・・・確か"荒野に咲く一輪の花"みたいな感覚で個人的には鑑賞していたと思う。思ったよりもストイックでクールな楽曲で「魂震わせ」みたいな歌詞やサビ前に咆哮みたいな演出があったり...兎に角今の久宝留理子が良く出ている楽曲に思えてこれは来たるべきアルバムへの期待がより高まる様な一曲になってましたね。
ここで、お客さんを座らせてしっとり系の曲を披露するコーナーへ。
沁みる様なミディアムロックナンバー「青い空の下で」。4thアルバム「Go!Go!everyday」の一曲でありこの曲もライブで聴くのは初かもしれない。このアルバム自体は大好きで通して聴いたりなんかもしてたんですけど。「人ごみの中 涙が出た」「泣かないで 泣かないで 誰も変わってゆくのさ」というフレーズが聴いてると切ないというか、大人になった今「ああ〜」っていう納得感もあって沁みる様に聴いていました。この曲を聴いていて久宝さんのデビュー年に生まれたという實成峻さんのドラムのレベルの高さや細野あきこさんのムーディなサックスの音色にも恍惚気味になるなどサポメンの素晴らしさも実感していました。サポメンっていうか久宝バンドって心情的には呼びたいですが。

ここから4曲をメドレーでお届け。
まずは名曲「さよなら」。そうそう、サポメンと言えばこの曲でのキーボードの小野寺みなほさんの歌に寄り添う様な悲しげな音色のピアノフレーズがえらいグッと来ましたな。そしてこれも名曲「blue to blue〜青空に祈って〜」。この曲も初めて生では聴いたかな・・・?この曲CDで聴いてた時「これはちょくちょく演りそう。」と感じてたら意外とそこまで披露されてなかったので、改めて名曲の多さ.....っていうか久宝留理子の楽曲群の層の厚さを感じたりしている今日このごろ、「誰のために生きる」というフレーズに重みを感じて良かったのと、この曲でミラーボールが回っててその意外性も面白かったな〜、と。
ここで、妖艶なロックナンバー「愛を凶器に」が披露される。これはこの日一番驚いた選曲だったかも。26年前に出た、今年の6月24日が来るまでは久宝留理子の現段階での最新アルバムである「LOVE PULSE」からの一曲。俗に言う後期の楽曲であり、売上的な全盛期からは大分離れた時期の楽曲なんだけど、こうやって普通に歌ってくれる〜っていうのは正直有り難いな。と感じるし久宝留理子のライブにちょこちょこ通ってると初期の曲、ブレイク時の楽曲、後期の楽曲・・・と割と満遍なく聴けてて、何かそれがまた"どの時期の曲も大切にしてます!"って感じがして実にイイですよね。
久宝留理子さんが作詞作曲しているこの曲、アレンジも重たいロックンロールに仕上がっていてサビで 勇ましく「愛を凶器に戦い続けよう」とどっしりと歌われるその様相は貫禄とある種の"圧"がありえらい格好良い曲だな〜っていつもとは雰囲気の違うテイストに純粋に興奮していた一曲でした。リズム隊の演奏もヘヴィで...
久宝さん自身が作曲している楽曲って割とストイックなロック色が強い様にも思うので、ニューアルバムにもシンガーソングライターとしての楽曲も入ってたらな〜って少し感じたパートでもありました。でもこうやって自身が作詞作曲した曲を恒常的に披露してくれるのも嬉しいですよね。
メドレーパートの最後は中西圭三さんと「ミュージックステーション」でデュエットした楽曲としてもお馴染み「次の夢」で鮮やかにフィニッシュ。聴かせる流れを経て、再びスタンディング状態になって楽しかったライブもクライマックスへ突入していく。
スケール感たっぷりのイントロのギターも実に素晴らしかった「あの空へ続けDream」。個人的にも大好きな曲で毎年このワンマンで聴けるのを楽しみにしている楽曲の一つ。透明感溢れるアレンジにサビメロでの夢を空に向かって飛ばす様なあの独特の振りと感覚が堪らない一曲。コブシの効いたサビの歌唱、「エーイ!」という煽り、渾身のスキャットなんかもあったりして昔から大切に歌い続けてきたからこそ宿るパワーみたいなものをまじまじと感じた一曲、この曲でのベース根本健一さんのニッコニコの表情がまた素敵でした。
それとこの曲の終わり際にバースデーケーキが運ばれる〜という演出もあって久宝さん自身も「ここなの!?」と驚かれていましたね(笑)。
「ここからノンストップでお届けしまーす!ついて来てちょうだーい!」と扇動しライブでの人気曲「泣くだけ泣いたらおやすみ」を披露。この曲もアルバム曲ですが、ライブでずっと定番として生き残ってるアルバム曲が多い〜ってのはアルバムを真剣に作って来た証拠だと言えるかもしれない。この曲も問答無用で盛り上がる一曲で通称窓拭きダンスなる誰でも真似出来る振りがあるのもポイント高い一曲、 この曲を華麗に歌っている久宝さんの姿は無茶苦茶格好良くてある種の美しさすら感じていたこれまた一つのハイライトと呼べる一幕でした。「泣くだけ泣いたらおやすみ!オーイ!!」の超アッパーな歌唱がまた気持ち良かったなぁ。そして会場の一体感も極まっていました。
最後は、イントロのドラムが激しく、シンガロングの熱量もこの日随一だった「男」と 「なんでいないのよーっ!」の魂の絶唱がこの日も素晴らしかった「早くしてよ」の紅白セットにて堂々のフィニッシュ。この曲では久々に参加したというサポートギターの河合英嗣さんの唸る様なギターソロも炸裂していました。
いつもの様に「く・ぼ・う!」コールが鳴り響き、船頭の方にスポットライトが当たる粋な演出もありつつ(笑)。「久宝コールありがとうございます。」とアンコールも敢行。個人的には「久宝」って名字が格好良すぎてみんな言いたくなるんだと思う。自分も子供の頃見て「なんて格好良い字面なんだ・・・!」って衝撃を受けてましたもん。
そんな久宝さん自身が作詞作曲したこれもまたアルバム曲でありライブの人気曲である久宝さんもギターを持ってツインギターの厚みでも聴かせた名曲「DREAMS」。重たいドラムがまた心地良く響く中、昔ながらのロックンロール!といった音像が世代的にとってもカタルシス満点で聴けたこれまたこのライブのハイライトの一つと言える楽曲であった。尖った久宝さんのギターサウンドも、「このまま夜を越えても 変わらない明日が来るだけ」というネガティブなフレーズも良かったし、それなのに「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」とみんなでコールする部分がまたアツかったり...と 憂鬱な想いを豪快なロックサウンドに乗せて溶かそう!みたいな心意気を感じる曲だと改めて思えたりアンコールに持って来た事も含めてまた一つこの曲が好きになれた、そんな一幕でしたね。
恒例のタオル回しが楽しかったこれもまた吟遊詩人的なテンションの小粋さを憶えた「Travellin' Life」、サビでは空間と一体化してるかの様な感覚が堪らなく、本当に風に乗ってるかの様な伸びやかな歌声がまた素敵な一曲でした。
最後の最後は「泣かずにいられない」を心を込めてじっくりと歌唱して終了。「這ってでも来てくれたら元気にして帰すからー!」という心強い宣言もあり、万感の雰囲気の中で終了した今年も会心のワンマンになっていました。
ありがとうございました!
セットリスト
1.rough cut diamond
2.プライド
3.涙の数だけ
4.サクラサク空の下で
5.プラスチック・マン・ライフ
6.50/50
7.MY LOVE,MY SOUL
8.道しるべ(新曲)
9.青い空の下で
10.さよなら(メドレー)
11.blue to blue 〜青空に祈って〜(メドレー)
12.愛を凶器に(メドレー)
13.次の夢(メドレー)
14.あの空へ続けDream
15.泣くだけ泣いたらおやすみ
16.「男」
17.早くしてよ
アンコール
18.DREAMS
19.Travellin' Life
20.泣かずにいられない

という訳で、1年ぶりのバースデーワンマンのレポでした。セトリ的には初期中期後期、そして近年の新曲とオールキャリアから選曲されていて大満足のセトリだったんじゃないでしょうか。メドレー込みとは言え今回全20曲と大盤振る舞いでしたし!
しかし、今回結構マニアックな曲も演奏してたから、やっぱり今後も通い続ければもっともっと聴きたい曲聴けちゃうかも!?と期待をまた新たにも出来た公演でもあったのでした。久宝留理子、皆さんが思っている以上に様々なタイプの楽曲がありますので、興味があったら是非是非...!! ってところですね。

で、冒頭にも書いた通り、7月には待望のレコ発ライブもあります!早くもここジェミニシアターでの公演が2本もあるなんて贅沢過ぎる。。
令和8年に鳴り響く久宝留理子の最新のロック。それを聴きに多くの方々が来られる事を祈っております。