
先週の日曜日に市原で奥田民生のライブを観ました。
奥田民生のライブを観るのは3年ぶり。今回は新しいEP「あまりもの」が発表されてから数日後にスタートする〜という所謂レコ発ツアーの側面もありそういう意味だといつも以上に張り切って参加してたかもしれない。
で、会場は市原市市民会館である。管理人は市原市民なので、普段生活している町に自分が聴いて来たアーティストが来るとやっぱり嬉しい。ここに来るのは2024年初夏の森高千里さん以来なので約1年半ぶりでしたね。 この会場のいいところは、個人的には昭和後期〜平成初期の雰囲気が残ってる多少レトロな部分とか中の雰囲気がお洒落とか音響も抜群とか何気にスクリーンも出てくるとかいっぱいあるんですけど、一番は自宅から自転車で通えるってトコかな(笑)。この日も自転車でここまで来て近くのハードオフで中古CDを物色してから来たんですけど、こう書くとホントに生活に根ざしてるなというか、いつもの「向かうぞ!」みたいなモードとは違って、おらが町にロックスターが来ただよ!みたいな、市民として歓迎するモードっていうか。ある意味、それがコンサートの本質だと思わなくもない。民生さんが「市原ー!」って毎回叫んでくれるんですけど、マジでこの辺に住んでるのでいつもより"地名コール"の喜びが倍増しますもんね(笑)。
帰りもまた自転車でサクサク帰ったんですけど、リアルにハナウタでも歌いながら颯爽と帰るあの感じがまた堪らなかったです。まあ、いつもは大体東京に出向いてるので、たまには交通費ゼロで楽ちんなライブがあっても良いですよね・・・笑
初日のレポなので、これから行く方はセトリのネタバレ含む事を告げておきます。
では、以下。

フラスタも!
この日は強風で内房線の遅延があったみたいで、開演が15分遅れてからのスタート。でもそのお陰で最初から観れました。みたいな方もX観てると居ましたね。この日は席が端っこの方だったのでよりよい環境で観れた。
民生さん第一声が「風にめげずに来たね...笑」でした。一曲目から民生さんのザラついたギターが炸裂していた「スルドクサイナラ」で会場を大いに盛り上げる。妖艶なサビメロに、長年構築して来たバンドのグルーヴ感。声も伸びやかで衰えを知らないパフォーマンスに早速感銘を受ける。そこから、いかにも民生節といった楽曲「解体ショー」を披露。王道のロックナンバーという印象もあり、ロッキンなギターソロも含め炸裂させていく。この曲は「かばんに入れて 全部持っていく」というフレーズが聴いててとてもエモーショナルなものを感じた。ひょうひょうとしてる様で熱い想いを感じさせる曲でもありました。
そこから、雄々しいボーカルとどっしりとしたグルーヴに魅了された「ライオンはトラより美しい」。古き良きロックを想起させる雰囲気に乗せて「俺は泣く子もだまるりっぱな王〜」と攻撃的なムードも含めてガッツリ聴かせていく。市原という言っちゃえば普通の地方都市に民生さんのロックが最高の形で届けられている・・・その感覚も堪らなかった。町がロックコンサートで盛り上がってる感覚はやっぱり嬉しい。間奏では火を吹くようなギターソロも炸裂し徐々にボルテージを高めていく。
民生さん「ありがとーう!」「あけましておめでとうございます。」と挨拶し、ソロとしては3年ぶりのツアーになった事を語る。「(ソロ活動は)メインだけど合間なんだよ笑」と色々やってる故の発言も。ここで個人的に第一のハイライト、以前もライブで聴いたこの曲でブチ上った記憶がある名曲「ギブミークッキー」。そもそもこの曲が入った「comp」って作品自体が他の作品よりもロック色が強くて元々大好きでもある。イントロから民生さんのギンギンのギターリフが鳴り響き、瑞々しい湊さんのドラミング、そして「あいたい 君はセクシーよ」というオトナな歌詞が乗ってより観客のテンションも高まっていく。元来、激しめのロックナンバーでとてもライブ向けという事もあるけど、それにしても怒涛のグルーヴが渦を巻いてて完全に市原がロックに染まっていく様な感覚が心地良く溺れていました。その迫力に陶酔しつつ、管理人もヘドバンもかましたり以前も聴いた事あるけど、その時以上にブチ上がれた感覚もあって日々進化しているMTRYバンドの凄みを感じざるを得なかった一幕でもありました。
更に、またもハイライトが。出たばっかりの新譜から「うちょうてん」を披露。やっぱりニューミニアルバムの曲が来ると嬉しいし、思い出が作れる感じが楽しい。これが初っ端からキーボードの斎藤有太さんの海中にいるみたいな美しい電子音が鳴り響き、そしてCDで聴くよりもハイテンポでスピード感があってかなりテンション上がった。その... ツアー初日なのに早速ここまで仕上がっているその研鑽っぷりに感動しましたね。本当に気持ち良かった、、、歌詞も「俺は匠 俺は専門家」と、そういう意図が無いことは分かってるけど、 自然と自己肯定感が上がるフレーズで自分の中でめちゃくちゃ盛り上がってた し、小学生の頃も「恋のかけら」の8cmCD部屋でラジカセで聴いてたけど、今でも民生さんの新譜をリアルタイムで聴いてしかもライブにまで行けてしまってるこの状況がとっても尊いな...と。この曲は往年の定番曲か!?ってくらい美しいグルーヴ感に満ちていたので今後行かれる方は是非期待して欲しいし、この曲は今後のライブでも演奏し続けていって欲しいな〜と。個人的にまた聴きたいっすね、生で。
80’sロックの匂いも感じた「みんな元気」、スクリーンも照明もカラフルで視覚的にも楽しかった。そして、新譜から「目的地なしでいいよ」と歌う個人的にも大好きな「僕的地」も披露。聴かせるタイプのボーカルに、どこか温かいバンドサウンド、気ままに生きて行く様なこの曲はスナフキン的な良さを感じていました。民生さん自身もそういうとこ感じますけど。そして何事にも本気な感じもする。
MCで「ありがとうございます。順調」と語り、観客の声もあってトータス松本さんのエピソードトークに。新幹線で一緒になった際に「あいつの声がすごい響いてた」と語り、「あいつ内緒話が出来ないんだよ笑」と。大きな声でトータスさんのモノマネで「あのな!」と喋った際に会場も笑いが起きてました。民生さん曰くあいつら30周年だから色々なとこで見かけると思うよ、とか、ネタにしてごめんねとか語ってたと思います。ニュアンスで。
そこから、サビメロも好きだけど、ABメロもかなり好きだな。と感じたグッドメロディも光る「なんでもっと」。それから、これも以前ライブで聴いた事のあるサビのメロディの美しさにウットリしてしまう「音のない音」と名曲を惜しみなく投下していく。この曲では歌詞に合わせて照明も虹色に仕上げててそのリンク感も秀逸でしたね。からの、これ...名曲だしヒットもしたけど、ライブではあんまり聴いた記憶がない「The STANDARD」が来た!!これもまた嬉しい選曲、、、大人のアレンジで、綺麗なメロディがストレートなラブソングという体で入ってくる正にスタンダードを意識した浸れるワンシーンに仕上がっていました。確かくるりの岸田さんも大好きだと言っていた記憶もあるこの曲、想いがジーンと伝わって来るあの感触は他の民生さんの曲にはあまりないものでこの曲もまた本ライブに於いて良いアクセントになっていた様に思えた。あと、やっぱりTRICERATOPSは民生さんのメロディラインの影響も受けてるよなあ。と鑑賞しながら感じた公演でもありました。影響元が同じなのかもしれないけど。
「ありがとうございます!」とこの日一番強いありがとうが出て、お次にハーモニカを吹きながらギターを弾く曲が。しかし、「(これ)どうしてるみんな!?下が見えない!」といきなりエフェクターが見えない苦悩を吐露(笑)。多分ゆずをイメージしたのか「アコギだと大丈夫なのかな?」とか、仕舞には「(ハーモニカ使用する曲を)演らなきゃいい話なんだよ笑」と身も蓋もない結論へ。。でも「久々に演りたくなった。」と述べてから披露したのは「マイカントリーロード」という曲。民生さん的にはどうかは分からないが、素人目から観ると見事に両立出来ている様にも感じた。この曲ではテクニカルなギターソロも聴き応えがあったし、聴いてて心が華やかになるような素敵な曲だな〜と。 「はい!ありがとうございます!」「今年も皆さん頑張って下さいよ。」という発言から、これも当時ヒットしていた記憶のある「何と言う」が投下。これはね、ブブブブと厚い音を鳴らすベースとザクザクした耳触りのギターの親和性が抜群でサウンド聴いてるだけでもかなりカタルシス満点でしたね。熟練のバンドグルーヴに、歌詞のフレーズもシンプルな良さがあって、生で聴くとより名曲然とした楽曲に感じてこの曲も自分の中では一つのハイライトでした。乾いたドラミングも良かったし、「たのしい時何て言う?たのしいですと言う それでいいだろ 言葉なんか」というフレーズもある種ライブ向けで聴いてて気持ちがグッと盛り上がったりしましたね...!!
楽しかったライブもいよいよクライマックスへ。
うねりの聴いたロックンロール「フリー」。サビの伸びやかな声もロックに似合っていてよりテンションも上がる。この間出た「あまりもの」のCDを自宅で聴いた時も思ってたけど、民生さんは声が若い頃とそんなに変わってなくてイイですよね。勿論「Maybe Blue」とかの頃と比べたら違いますけど。 イントロから古き良きロックの匂いがしたこれも新譜からの一曲「スピード」。この曲は想像以上にライブ映えしてました。サビメロの一体感に、歌詞の「一瞬」に合わせて観客が人差し指を掲げるのも楽しかったし、改めて王道の民生節だなあ!と。ホールなのでスケール感もあったし、何もかも過ぎ去るのは一瞬だよ。と告げる歌詞も沁みたしだからこそ今を噛み締めて生きなきゃ!と感じたし、民生さんの全力の「市原〜!!」も聴けたし最後の「ララララー」の会場全体の一体感がまた素晴らしかったし・・・新譜からの曲がライブでより化ける瞬間を新年早々拝めて音楽ファンとしては嬉しい一幕でしたね。多幸感もまた心地良かった。
裏声のビブラートの部分も綺麗だった「MANY」、アッパーな音像がまた高揚感を煽る。どっしりとしたロックナンバー「フロンティアのパイオニア」ではメロディアスなギターソロも炸裂させロックスターとしての存在もまた刻みつけてゆくステージに。斎藤さんの超ファンキーなピアノソロからスタートし、そこから各々のソロパートでも魅了していた正にツアーバンドのテーマソング的な「MTRY」。民生さんのいかにもロケンローなビンテージ感たっぷりのギターソロも堪能し、「いつも初日にありがとう、市原!」と民生さん。
いやいや、お礼を言いたいのはこちらですよ、民生さん。奥田民生さんくらいコンスタントに市原に来てくれるアーティストも早々居ないですから、、、マジで定期的に市原にロックを届けに来てくれて感謝してるのです。本音言えば、東京により近い市川市の方がコンサート会場によく使われてて、もう少し皆さん市原にも来てくれ〜って思ってるけど(笑)。だからこそ民生さんの様な懇意にしてくれる人は貴重なんですな。本編最後は大人の雰囲気でしっとりと「意外な言葉」という曲を鳴らして締め。激渋のギターソロでも魅せたりこれまた多面性を感じさせる幕引きになってました。
アンコールも敢行。
海外のアーティストが89歳で新譜を出した事に触れて自分なんてまだまだ。とか、「今日ここを選んでくれてありがとう。」と告げ、この会場はゲネプロで2日間借りると安くなる。と恒例の市原市市民会館トークも(笑)。「これからも初日で頑張ります!」って言葉が暗に"また来るからね。"と言ってくれてる様で気持ち泣けた。からの、この曲はイントロからして観客の反応がスゴかった名曲「さすらい」を披露。ライブで聴くのは2回目だけど、今回も最高だった。「さすらおう この世界中を ころがり続けてうたうよ 旅路の歌を」というロックの理想形みたいな歌詞が気持ち良くてやはりホール公演だからかスケール感も相応のものがあった。また住んでる場所で聴いてるからか、より歌詞が心に染み込んで「うん。色々な場所で色々なものを見よう!」と超素直に歌の世界に感化されたのも個人的にブチ上がったワンシーンでもあった。会場全体の一体感も凄かったし、管理人も時には飛び跳ねたりしてこれまた滅茶苦茶楽しかった一幕でした!!
最後の曲は・・・まさかの「イージュー★ライダー」!?正直ビックリした。初めて生で聴いたし、アンコールでヒットナンバー二連発って個人的には経験無かったので今回えらいサービスするな、と。結構割とヒット曲に拘らずにやりたい曲をやる。ってタイプだと思ってたので完全に予想外でしたわ。
しかも、良い。。本当に良かった。特に「名曲をテープに吹き込んで あの向こうの もっと向こうへ」の部分は聴いてて胸が熱くなったし、なんだか久々にカセットテープに大好きな曲録音したいな〜って気分になったりしましたね。別にサブスクが雑って言いたい訳じゃないけど、より丁寧に...みたいな。音楽を好きで居続ける事を肯定してくれた様なサビ含めて胸がいっぱいになって帰宅出来た正に最高の一夜だったのでした。
ありがとうございました!!!!

アンコールの2曲。当時から思ってたけど、「さすらい」のジャケットは紙のザラザラ感があって大好きでした。クラスでも評判良かったんですよ。同時期にMr.Childrenの「ニシエヒガシエ」とかJUDY AND MARYの「散歩道」とかヒットしてて、CDショップのランキング見るの楽しかったですね... 本当良い時代でした。それを令和に生で聴けるのも有難いですけどね。
セットリスト
1.スルドクサイナラ
2.解体ショー
3.ライオンはトラより美しい
4.ギブミークッキー
5.うちょうてん
6.みんな元気
7.僕的地
8.なんでもっと
9.音のない音
10.The STANDARD
11.マイカントリーロード
12.何と言う
13.フリー
14.スピード
15.MANY
16.フロンティアのパイオニア
17.MTRY
18.意外な言葉
アンコール
19.さすらい
20.イージュー★ライダー

という訳で、奥田民生さんの三年ぶりのツアー初日のレポでした。今後もツアーは続いていくので、ご興味があれば是非。民生さんのライブは毎回極上のカタルシスがあるんですが、今回はその中でも最上位だった気がしますね。また、毎回セトリが結構変わるイメージもあってそんなに定番曲で固めてない印象もあり、そういう点でも毎回新鮮にワクワク出来るのもありがたいところですね。
これまで参加したライブは何かを引っ提げて回るって感じじゃなかったので、今回「あまりもの」という新作が出て、それを自宅でCDで聴き込んで、実際にライブで聴いてより感動して・・・という段階を踏めたのも個人的には大きかったです。新譜だけにこだわってる訳では全然無いですが、それでも今でも新作の曲でガンガン盛り上げてるのはやっぱ嬉しい。市原市市民会館は高校生の頃からお世話になってる会場ですけど、また最新の思い出が出来てホクホクの管理人なのでした。